メンター・グラフィックス・ジャパンは2019年1月16日から18日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に介する展示会「オートモーティブ ワールド 2019」において、車載向けオーディオバス開発・評価ツールの紹介などを行っている。

これはAnalog Devices(ADI)が提唱するオーディオバス「A2B」の開発を支援することを目的としたソリューション。同展示会のアナログ・デバイセズのブースでも、メンターのアナライザを用いたデモが紹介されているが、メンターブースでは、そのアナライザと、最新製品となる「A2B Bus Monitor PRO System」を組み合わせた形でのデモが行われている。

内容としては、アナライザをコントローラとして活用し、Bus Monitor PROで信号などが正常かどうかを判断するといったものとなっており、これにより手軽にA2Bの開発・評価を行うことができるようになるという。

  • 車載向けオーディオバス開発・評価ツール

    車載向けオーディオバス開発・評価ツールのデモの様子。各スピーカーはデイジーチェーンで接続されるなど、シンプルな構成で利用できる

このほか、同社ブールではVolcano VSTAR AUTOSARベーシック・ソフトウエア(BSW)スタックや、車載向けLinuxならびにハイパーバイザとしての「AUTOSAR on Linux」や「Mentor Embedded Hypervisor」を用いたデモなども行われている。

  • 車載向けLinuxとハイパーバイザのデモ

    車載向けLinuxとハイパーバイザのデモの様子。ハードウェアはx86のMinnowBoard MAX。その上にMentor Embedded Hypervisorがあり、ハイパーバイザ上でLinuxのゲストOSが2つ動いている