山口フィナンシャルグループ(YMFG)のグループ会社であるYMFG ZONEプラニング、日本マイクロソフトは11月30日、山口・広島・北九州地域の自治体・中堅中小企業における働き方改革による労働生産性向上の実現に向け、クラウドを活用した自社の働き方改革実践と、地域での推進活動を加速すると発表した。

人材不足・労働生産性の伸び悩み等を背景に、先行きに不安を感じている企業が増えつつあり、企業はビジネスの拡大に向けて、新しい技術の習得、開発とともに企業の体質強化に向けて、生産性を向上させ、経営効率を高めていくことが必要とされているという。

一方、必要性は認識しつつも地方の働き方改革やクラウド化を含む新たな技術の活用が進んでいない理由として、一般的には(1)コスト負担が大きい点や、(2)導入効果の測定が難しい点などが挙げられるが、地域の特性に合わせた活用事例がないという点も考えられとしている。

YMFG ZONEプラニングは自社実践の経験をもとに、山口・広島・北九州地域の特性に合わせた働き方改革・労働生産性向上にクラウド活用の視点を加え、取り組みを推進するために、日本マイクロソフトと協働して、組織の機動力向上と資料のクラウド化によるフリーアドレス・ペーパーレス化に取り組んでいる。

組織の機動力向上では、Microsoft 365の Microsoft Teamsを活用した「オンライン商談」と「オンライン会議」を導入し、顧客との面談頻度の向上や社内の効率的なミーティングの実施により、時間の捻出と移動コストの削減を目指している。

資料のクラウド化によるフリーアドレス・ペーパーレス化については、フリーアドレス制とペーパーレスを導入。ペーパーレスにより資料のクラウド保存が加速し、社外からのアクセスを可能にするほか、社員のワークライフバランスの向上、コスト削減を目指す。

また、YMFG ZONEプラニングはマイクロソフトクラウドを活用した自社実践経験も踏まえ、山口、広島、北九州地域の自治体・中堅中小企業の働き方改革を推進し、Microsoft 365などの活用も含めた労働生産性向上による活性化を目指すという。

YMFGエリア内企業や自治体の働き方改革推進に関しては、セミナーや研修、コンサルティングなどを通じ、企業、自治体の働き方改革推進に寄与し、地域の労働生産性向上を実現し、組織ごとの実情に合わせた働き方改革が推進できるよう、例えばコスト面に課題があれば「デスクそのままフリーアドレス」の実施など、実現可能性を重視した取り組みの支援を行う。

さらに、クラウドやICTツールなどの普及・活用による生産性向上については、エリア内の企業や自治体が個々の目的や課題に合ったテクノロジーを理解・活用できるよう支援し、効率化やイノベーションの実現を目指す。

日本マイクロソフトは、YMFG ZONEプラニングの取り組みに対して、テクノロジーの活用を支援するためYMFG ZONEプラニング向けに自社実践における Microsoft 365およびMicrosoft Teams活用の勉強会の開催に加え、クラウド人材育成に向けたトレーニングなどを実施し、日本マイクロソフト社員とのワークショップやデザインシンキングを行う。加えて、YMFG ZONEプラニングの推進活動におけるセミナーにおいて、テクノロジーセッションの講師を派遣。

YMFG ZONEプラニングは、エリア内の自治体・中堅中小企業の労働生産性向上を図り地方創生の実現を目指す一方、。日本マイクロソフトは山口・広島・北九州地域におけるクラウドの活用を推進するYMFG ZONEプラニングの取り組みをテクノロジー面で支援する。