米Googleは10月9日 (現地時間)、Chrome OSタブレット「Pixel Slate」を発表した。599ドルのCeleronモデルからCore m3、Core i5、1,599ドルのCore i7モデルまで多様な構成を用意し、個人や家庭での利用からビジネスまで幅広いニーズに応える。米国、カナダ、英国で年内に発売。日本での発売は未定。

米国では教育市場でノートPC型のChrome OSデバイスがシェアトップを走る。教育市場ではタブレットの利用も活発であり、今年春にAcerが初のChrome OSタブレット「Acer Chromebook Tab 10」を発売、タブレット市場へのChrome OSの浸透が注目され始めている。そうした中での、GoogleによるChorme OSタブレットの投入である。Chrome OSデバイスが500ドル以下の低価格帯に集中していることを考えると、Pixel Slateは高価格帯をカバーするデバイスになる。

Pixel Slateは、12.3インチのMolecularディスプレイを搭載。解像度は3,000×2,000で、ピクセル密度は293ppi。前面にステレオスピーカーが配置されており、映画やゲームを迫力ある映像とサウンドで楽しめる。

Chrome OSデバイスはビジネス用途において不利と言われた時期もあったが、ドキュメントやスプレッドシート、Gmailなどがオフライン機能をサポート、スプリットスクリーンによるマルチタスク、マウス/キーボード対応の向上などで、ビジネスで求められる生産性も提供できるツールに成長した。Pixel Slateのバッテリー駆動時間は最大10時間、約2時間分を15分で充電できる高速充電をサポートする。

米国のGoogleストアでの構成と価格は以下の通り。

  • Intel Celeron : 4GB/8GB RAM、32GB/64Gストレージ (599ドルから)
  • Intel Core m3:8GB RAM、64GBストレージ (799ドルから)
  • Intel Core i5:8GB RAM、128GBストレージ (999ドルから)
  • Intel Core i7:16GB RAM、256GBストレージ (1,599ドルから)

カメラはリアが8メガピクセル、f1.8レンズ。前面が8メガピクセル、f1.9レンズのDuo Camだ。ワイヤレスはWi-Fi (802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2。指紋センサー、セキュリティチップTitan Cを装備する。本体サイズは290.85×202.04×7.0ミリ、重量は721g。

アクセサリとして、トラックパッドを備えたバックライト付きキーボード「Pixel Slate Keyboard」を用意した。カバー兼用で、キーボードとして使用する時は柔軟にPixel Slateの角度を調整できる。価格は199ドル。また、デジタルペン「Pixelbook Pen」(99ドル)も使用できる。