電通国際情報サービス(以下、ISID)は、仮想通貨に関するトレンド情報をAIにより自動収集し配信するサービス「CRYPTALS(クリプタルズ)」を開発し、無料で一般公開する実証実験を開始した。実証期間は12月20日までを予定している。

昨今、仮想通貨が金融インフラとして一定の地位を築きつつある一方で、不正アクセスによるコイン流出、資金洗浄(マネーロンダリング)での悪用、取引市場の投機化など、仮想通貨を取り巻く環境は必ずしも好ましいものばかりではなく、健全な市場形成に向けた課題が数多く指摘されている。

今回、ISIDが開発した「CRYPTALS」は、ツイッターでつぶやかれている世界中のツイートから、より多くのユーザーに注目されるツイートやキーワードを、AIを用いたアルゴリズムによりリアルタイムで収集し配信するサービス。この実証実験では、同社が独自に開発した3つの機能を無料で提供し、実証実験期間終了後はサービスの効果検証を実施し、将来のサービス化の検討を行う予定だという。

実証実験で提供する機能は、仮想通貨のトレンドに敏感なインフルエンサーを独自のアルゴリズムを用いて抽出し、インフルエンサーのツイートをリアルタイムに配信する「Buzz Topics」、インフルエンサーのつぶやきをリアルタイムで分析し、過去1時間の間にもっとも多く使われているキーワードをランキング形式で抽出する「Trend Words」、インフルエンサーが仮想通貨のトレンドに対して、ポジティブな感情で情報発信しているのか、ネガティブな感情で情報発信しているのかを分析しビジュアルに表示する 「Sentiment Analytics」の3つが提供される。

なお、「CRYPTALS」のサービス利用料は無料で、利用希望者は公式Webサイトにてユーザ登録を行う。