セールスフォース・ドットコムは21日、同社が企業向けに提供する開発環境(PaaS:Platform As a Service )であるSalesforce Lightning Platformにおいて、さらにアプリ開発を加速させるローコードツール群を投入していくことを発表した。

最小限のコーディングでアプリなどソフトウェア開発を実現するローコード開発は、プログラミングや周辺付随の知識を要求されず、企業内従業員によるニーズに応じた迅速なツール開発を実現できる。Salesforce Lightning Platformは、CRMの利用範囲を広げこれらのニーズを実現するためのプラットフォームで、利用企業のROI(費用対効果)や収益メリットなどの効果を同社は強調している。

最新のSalesforce Lightning Platformには、コードでは無くクリック操作でスプレッドシートを最新アプリに変換できる「Lightning Object Creator」、プロセスを自動化する「Lightning Flow Builder」などのローコードツールがパイロット版として提供されており、価格などは2019年前半の一般販売開始時に発表する。また、Salesforceユーザーの88%が利用するビジネスアプリのクラウドマーケットプレイスAppExchangeでもレコメンデーション機能の強化を発表、米Salesforce.comでは現地時間20日に音声を使ったプラットフォーム「Einstein Voice」を発表するなど、より手軽にビジネスの生産性向上に寄与できるよう取り組みを加速している。