米Appleは12日(現地時間)、Apple Watchの最新モデル「Apple Watch Series 4」を発表した。価格はGPSモデルが45,800円(税抜)から、GPS+セルラーモデルが56,800円(税抜)から。9月14日より予約開始、21日に発売となる。

  • 初代発売から約3年5カ月。初めて画面サイズが大きく変わることとなった

画面が大型化、音声操作への最適化も

Appleは12日、米カリフォルニア州クパチーノの本社キャンパスにあるスティーブ・ジョブズ・シアターにて、スペシャルイベントを開催した。プレゼンテーションでは最初にApple Watch Series 4が紹介された。

  • Apple Watchのプレゼンテーションを行う同社COOのJeff Williams氏

Apple Watchは2015年に誕生した初代モデルから昨年発売されたSeries 3まで、大きくデザインを変えることはなかったが、Series 4では初めてディスプレイを大型化。表示エリアが約30%拡大された。ケースのサイズは42mmモデルが44mmに、38mmモデルが40mmへと大きくなった一方で、1mm以上薄型化されている。なお、バンドは従来のものと互換性が保たれている。

画面の大型化に合わせ、文字盤デザインにはより多くのコンプリケーションを盛り込んだものが登場。コンプリケーション自体が情報量の多いデザインに改良されている他、アプリアイコンやフォントもより大きく見やすくなる。この他、「深呼吸」アプリの機能を一体化した文字盤や、煙・炎・リキッドメタルを描画する文字盤なども追加される。

  • デジタルクラウンやマイク、スピーカーなどのインタフェースも一新された

デジタルクラウンにはタプティックフィードバックを搭載し、回転に合わせてクリック感が得られるように。また通話やSiri、トランシーバー機能などに最適化させるため、スピーカーの音量を50%大きく。さらにマイクを従来モデルの反対側にも搭載させ、集音能力を高めた。音声操作・音声コミュニケーションへの最適化を狙う意図が見られる。

センサーを一新、心電図の計測も可能に

ハード面では、従来の2倍高速となる64ビットデュアルコアS4プロセッサを搭載。また内蔵センサー類も新しくなった。従来の光学式心拍センサーが第2世代となり、バックグラウンドで心拍を図り、心房細動を示唆する不規則な鼓動があれば通知が表示される。また心拍数が特定の閾値を超えて上下した場合にも通知される。さらに、新たに電気心拍センサーが搭載される。これは電気的に心電図を取ることができるもので、コンシューマ向け家電に搭載されるのは初だという。

  • デジタルクラウンを押し続けることで、心臓の動きを電気的に計測。病院で使用されるのと同じような心電図を取れる

心電図アプリを使用し、デジタルクラウンを押して30秒でパターンを取得。通常のパターンか心房細動の兆候かあるかを判別する。これらの記録はヘルスケアアプリに蓄積され、医療機関に送ることも可能だ。このセンサーは米国FDA(アメリカ食品医薬局:食品、医薬品、医療機器などの規制を行う)の許可も受けているという。

  • これまでは難しかった落下や転倒を検知することが可能に。その後、救急への連絡をするかどうかを表示

また、加速度センサーも新しくなり、階段から落ちたり転んだりといった運動を検知できるようになった。転倒を検知した場合は救急に電話するかどうかのアラートが表示される。通知から60秒しても動作を感知しなければ、位置情報と共に自動的に緊急連絡先にメッセージが送られる仕組みだ。

運動系・コミュニケーション系の機能も進化

9月17日(米国時間)より提供されるwatchOS 5によって、様々な機能が進化する。「コンペティション」機能では、他のApple Watchユーザーとアクティビティの成果を競争できる。ワークアウトは運動の開始・終了を自動的に検知することに対応。またヨガやハイキングなど新たな種目も加わる。バッテリーライフの拡大によりランニングでは最長6時間の計測が可能に。ケイデンス(歩調)や直近1マイルのペースも計測できるなど、本格的なランナーのニーズにも対応する。

  • Apple Watchユーザー同士でアクティビティの成果を競い合うことができる「コンペティション」機能

新たに搭載される「トランシーバー」機能は、Wi-Fiやモバイル通信を使ってApple WatchとApple Watchが直接つながり音声対話ができるというもの。また、Siri文字盤のさらなる進化、ポッドキャストのストリーミング再生、サードパーティ製コンプリケーションの充実なども新しくなるポイントだ。

  • 画面を操作させる方向から、音声操作を活用する方向に向かうApple Watch。独自の通話機能「トランシーバー」も追加される

9月21日発売、価格は45,800円から

Apple Watch Series 4のラインナップは、GPS+セルラーモデル(ステンレススチール/アルミニウム)、GPSモデル(アルミニウム)で、カラーはそれぞれ3色。また「Apple Watch Nike+」と「Apple Watch Hermès」も提供される。過去のシリーズではフラッグシップモデルとして「Apple Watch Edition」がラインナップされていたが、今回はそれがなくなった。

価格はGPSモデルが45,800円(税抜)から、GPS+セルラーモデルが56,800円(税抜)から。またApple Watch Nike+は45,800円(税抜)から、Apple Watch Hermèsは134,800円からとなっている。予約開始は9月14日、日本での発売開始は21日となることが発表された。

  • Apple Watch Series 4のラインナップ

併せて、バンドにも新製品が追加されている。新たに登場したゴールドカラーに合わせた「ゴールドミラネーゼループ」、3つのカラーを組み合わせたApple Watch Hermès ヴォー・スウィフトドゥブルトゥールレザーストラップなどの他、スポーツバンドやレザーバンドにも新色が多数。こちらはすでに発売中となっている。

  • バンドの新色も多数登場