米Appleは9月17日 (現地時間)、Apple Watch用OSの新メジャーバージョン「watchOS 5」の正式版をリリースした。初代Apple Watchから9月21日に発売される「Apple Watch Series 4」まで、全てのApple Watchが対応機種となっている。アップグレードはペアリングしたiPhoneで、「Watch」アプリの[一般]→[ソフトウェア・アップデート]から行う。

watchOSは、アクティビティ/フィットネス、健康、通知、コミュニケーションなど、Apple Watchの機能全般を強化するアップデートだ。

アクティビティ/ワークアウトは、アクティビティの共有で、他のApple Watchユーザーと1週間のアクティビティを競争できるようになった。リングを閉じるとポイントを獲得可能、競争中にパーソナライズされたコーチングの通知を受け取れる。

日々のワークアウトをもらさず記録できるように、ワークアウトの開始や終了を自動感知する機能が用意された。「ワークアウト」アプリをスタートまたは終了し忘れた時に、ユーザーにリマンドする。他にも、ペースの通知や1分あたりの歩数の確認 (ケイデンス)など、ランニング機能が向上。ヨガとハイキングのワークアウトが追加された。

ヘルス機能では、高心拍時に加えて、低心拍時にも通知を表示するオプションを用意。「Siri」文字盤に心拍数の測定値を表示するようになった。

「Siri」文字盤は心拍数測定値の他にも、ユーザーの位置や時間に基づいたショートカットの提案、ターンバイターンの経路、カレンダーのイベントに対するアシスタントなどの文字盤表示を新たにサポートする。Siriの設定で「手首を上げて話す機能」を有効にすると、「Hey Siri」と呼びかけることなく、Apple Watchを口に近づけて話すだけでSiriを呼び出せる (Series 3 / Series 4)。

新しい文字盤の追加は、「呼吸」「Fire & Water」「Vapor」「Liquid Metal」の4つ。「写真」文字盤にメモリーを表示するオプションが加わった。

通知は、同じアプリからの通知を自動的にグループ化して表示できる。また通知を左にスワイプして、その通知に関する設定を変更したり、通知センターのみの表示を選べるなど、通知をより詳細にコントロールできるようになった。

新しいコミュニケーション手段として「トランシーバー」が加わった。混雑しているショッピングモールやコンサート会場などで、トランシーバーを使うようにワンタップで簡単に他のApple Watchユーザーと1対1の連絡を取り合える。

Apple Podcastに対応。登録済みの番組を同期して楽しめる。Siri検索、ストリーミング再生にも対応、Podcastコンプリケーションも用意されている。