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「システム構成」か「bcdedit」で有効化できる

Windows 10の動作はイベントビューアーなどを用いて確認できるが、OS自身の起動ログは、既定で無効化されている。OSは起動時に多数のデバイスドライバーを読み込んでいるため、起動ログを確認することで、意図しないトラブルの要因を見つけ出すヒントを見つけられる可能性が高い。

起動ログを有効にするには、「システム構成(msconfig)」と、「bcdedit」コマンドを使う2つの方法がある。どちらの操作も結果は同じなので、お好みの方法をお選び頂きたい。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「msconfig」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 「ブート」タブ→「ブートログ」→「OK」ボタンと順にクリック/タップする

  • 確認をうながすメッセージが現れたら、「再起動」ボタンをクリック/タップする

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cmd」と入力して「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら、「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 「bcdedit /set {current} bootlog yes」と入力して、「Enter」キーを押す

PCを再起動すると起動時の情報が、「%SystemRoot%\ntbtlog.txt」に書き込まれる。こちらのファイルをお好みのテキストエディターで開けばよい。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「C:¥Windows¥ntbtlog.txt」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 拡張子「.txt」に関連付けたアプリで「ntbtlog.txt」ファイルが開き、Windows 10の起動ログを確認できる

ご覧のとおりカーネルファイルやHALファイル、カーネルデバッガーファイルなどから始まり、各種システムファイルやデバイスドライバーを読み込んでいることが見て取れる。

起動ログの生成はさしたる負担とならないものの、スペックが乏しいPCの場合は無効にした方が起動時間も短縮できる。起動ログの確認を終えたら、「システム構成」にある「ブートログ」のチェックを外すか、管理者権限を持つコマンドプロンプトで「bcdedit /set {current} bootlog no」を実行しよう。

阿久津良和(Cactus)