NTTドコモは7月5日、第5世代移動通信方式(5G)の時代に求められるソリューションの創出を推進するため「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加しているパートナー企業・団体向けに「ドコモ5Gオープンクラウド」を同26日から提供すると発表した。

  • 提供イメージ

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新クラウドは、2018年4月に開設した5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ」とクラウドコンピューティングの設備(クラウド基盤)を直結した、テレコムクラウドの技術検証環境となり、同クラウドの参加企業向けに、同社が開発した画像認識やAIエージェント基盤なども提供するという。

これにより、遠隔からクラウド基盤に接続した自社ソリューションの5G技術検証や、クラウド基盤上でパートナーと同社の技術を持ち寄り、ソリューションを創出する場として利用できるとしている。

  • ソリューション創出の例

    ソリューション創出の例

さらに、同社は新クラウドを通じて開発したソリューションや技術を、パートナープログラムの参加企業・団体向けに情報発信し、ソリューションの開発企業と利用する側の企業・団体とのビジネスマッチングなどの取り組みを進めていく。

これにより、同プログラムがパートナーと同社との協創により、多様な業界の課題解決に取り組む場として発展していくことが期待できるという。

新クラウドには、NTTテクノクロス、ソニー、トレンドマイクロ、NEC、ヴイエムウェア、ワコムの6社が参加しており、7月下旬から各社の要素技術を利用した技術検証を開始する。

  • パートナーとドコモの技術によるソリューション創出の例

    パートナーとドコモの技術によるソリューション創出の例

また、パートナーとの協業によるソリューション創出をさらに推進するため、新クラウドに自社のソリューション、要素技術を持ち寄った技術検証や、ビジネス化を見据えた協業に賛同するパートナーを広く募集する。

7月5日時点での同クラウドで利用可能な技術として、画像認識として物体検出、一般物体認識、商品棚認識の3点及び、AIエージェント基盤を挙げている。