NTTコムウェアは7月5日、企業のDevOpsを推進する開発環境クラウドサービス「SmartCloud DevaaS 2.0」において、パブリッククラウドに迅速かつ柔軟なデプロイを可能とするコンテナトランスポーター「DataSkywalker」を提供開始した。

  • サービスの概要

    サービスの概要

新サービスは、AWSやAzure、Enterprise Cloudといった多様なクラウド環境へコンテナベースで簡易に環境移行を可能にするという。これにより、アプリケーションの開発環境から運用環境へのポータビリティ性を向上させ、より迅速な運用環境の構築を実現するとしている。

DataSkywalkerは、「Push Container」機能および「Pull Container」機能で構成。Push Container機能では、DevaaS 2.0上で開発したアプリケーションをAWSやAzure、Enterprise Cloudなどに対応するDockerレジストリに対し、開発者向けのポータル画面からデプロイ先のURIへの流通が可能となり、運用環境に依存しないシームレスなアプリケーションの流通を実現するという。

Pull Container機能では、Docker Hubで公開したコンテナイメージを、ポータル画面からのシンプルな操作によりDevaaS 2.0内へ配備および実行を可能とし、俊敏な開発環境を構築するとしている。

同サービスの利用により、開発者は開発から運用へと至る多様な環境に依存しないシームレスな流通を可能とし、企業のビジネスサイクルの高速化が図れるという。

加えて、開発用クライアントツールとして、同社がWeb自動テストソフト「Selenium」をベースに開発したWeb画面試験自動化ツール「FunTest」をDevaaS 2.0上で提供開始する。

同ツールはマルチブラウザに対応し、試験操作の記録および記録した操作の自動実行が可能となり、試験作業を効率化できるという。

今後、企業のDevOpsの普及を図るため、機能や各種サポートの拡充を予定している。また、開発用端末として、現在提供中のシンクライアントに加え、ブラウザ環境だけでコーディングからリリース作業まで実施できるクラウド型IDEの提供を2018年第3四半期に予定。同社では、2020年度までに10億円の売り上げを見込んでいる。