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SwiftKeyは現時点で日本語未対応

Microsoftが2018年秋にリリースする予定のWindows 10 RS5(Redstone 5)では、タッチキーボードの入力にAI(人工知能)を活用しようとしている。Windows 10を追いかけているユーザーなら、Windows 10 Insider Preview ビルド17692のタッチキーボードにSwiftKeyを導入したことを覚えているだろう。

SwiftKeyは、iOSやAndroidといった、スマートフォンやタブレット向けのキーボードアプリケーション。iOS版は日本語をサポートしていないため、認知度はさほど高くない。Windows 10のSwiftKey(タッチキーボード)も日本語未対応だ。

それはさておき、この仕様変更に伴い、Windows 10 Insider Preview ビルド17704以降の「設定」は、タッチキーボードに「入力インサイト」というタイプした内容を分析し、ヒントの表示やスペルミスの自動修正を行う機能を備えている。

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    「設定」の「デバイス/入力」には「AIによる支援」というセクションが新たに加わる

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    先の画面で「入力インサイト」をクリック/タップすると、機能の有無を切り替えるスイッチと、入力支援結果が示される

上図のとおりハードウェアキーボードを使っている限り、入力インサイト機能は動作しない。筆者がMicrosoft IMEではなくATOKを使っていることも大きく影響していると思うが、AIによる入力支援はゼロのままだ。

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    「入力インサイト」のスイッチをクリック/タップして、スイッチをオフに切り替える

このようにSwiftKeyは日本語は未対応のため、入力インサイト機能は現時点では不要。だが、SwiftKeyはタッチキーボードをなぞるだけで、ユーザーが入力する単語を学習結果から予測し、よりスムーズな文字入力を可能としている。

Windows 10 RS5正式リリース時にSwiftKeyが日本語対応するか判断できない。Windows 10 Insider Preview環境なら、Android版SwiftKeyのように日本語対応の日を迎えるまで、本機能は無効にしておくとよいだろう。

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    Android版のSwiftKey。こちらは日本語対応済み

阿久津良和(Cactus)