ローカルユーザーアカウント設定時「セキュリティの質問」を回避する

ローカル → Microsoftアカウント → ローカルの切り替えで回避可能

Windows 10 バージョン1803(April 2018 Update)でローカルユーザーアカウントを使用する場合、パスワードを忘れたときの質問と回答の入力を強制する「セキュリティの質問」が加わった。

• ローカルユーザーアカウント作成時は、セキュリティの質問選択と回答入力を求められる

アカウントの安全性を高める意味では有用とはいえ、質問内容が限られるため、確実に回答を埋めることは難しい。筆者も、いずれかのPCで設定した質問と回答は、すでに記憶の彼方である。

• こちらがセキュリティの質問内容。ユーザーが個別に質問を作成することはできない

ローカルユーザーアカウントにひも付いた、セキュリティの質問と回答を削除する方法を探してみたが、本稿の執筆時点で見つけることはできなかった。

そのときに気づいたのが、質問と回答をスキップする方法だ。ローカルユーザーアカウントにパスワードを設定しない場合、セキュリティの質問と回答を入力しなくてもよい。

• パスワードを空の状態で「次へ」ボタンをクリック/タップ

もちろん、パスワードを付与しないアカウントがあるのは、セキュリティ上は好ましくない。そこで一度、Microsoftアカウントに切り替える。ローカルユーザーアカウントのパスワード入力は、空のままでかまわない。

• 作成したアカウントでWindows 10にサインインし、「設定」の「アカウント/ユーザーの情報」に並ぶ「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリック/タップ

• パスワードは未設定のため、「次へ」ボタンをクリック/タップするだけでよい

Microsoftアカウントに切り替わったら、再びローカルユーザーアカウントに切り替える。このとき、セキュリティの質問と回答の入力を求められないため、必要に応じてローカルユーザーアカウントを使い分けているような場合は、この方法を試してみてほしい。

• Windows 10へ再サインインし、同じ箇所で「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック/タップ

• Microsoftアカウントのパスワードを入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

• 今度はパスワードおよびパスワードのヒントを入力して、「次へ」ボタンをクリック/タップ

• 「サインアウトと完了」ボタンをクリック/タップすれば、セキュリティの質問を保持しないローカルユーザーアカウントの完成だ

阿久津良和(Cactus)