米Googleは6月18日 (現地時間)、PCのデスクトップブラウザで、AndroidのSMS/RCSメッセージを送受信できる「ウェブ版Androidメッセージ (Messages for web)」の提供を開始した。約2週間でロールアウトを完了させる。

利用を開始するには、Androidスマートフォンで「メッセージ」アプリを開き、右上のアイコンをタップして表示されるニューから「ウェブ版メッセージ」を選択する。そしてペアリングさせるPCで、デスクトップブラウザを使ってmessages.android.comにアクセスし、表示されるQRコードをスキャンする。1つのメッセージ・アカウントに対して複数のPCをペアリングできるが、1度に使用できるのは1台のみ。対応ブラウザは、Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edge。Internet Explorer は利用できない。

ウェブ版Androidメッセージでは、会話スレッドや連絡先、他の設定が暗号化されてブラウザのキャッシュに保存される。ペアリング時にPCで「このパソコンへのログインを維持する」を有効にすることで、自動ログインできるようになる。ただし、メッセージ・アカウントを14日間にわたって使用しないでいると、セキュリティのため自動的に端末からログアウトされる。

「RCS」(リッチコミュニケーションサービス)は、通信キャリアの壁を越えて広く使用されているSMSをメディアリッチにアップグレードするように国際標準規格化が進むサービスだ。GoogleはRCSの普及を支援しており、AndroidはRCSに対応している。ウェブ版Androidメッセージは、テキスト、画像、ステッカーなどをサポートする。

ウェブ版Androidメッセージのロールアウトと平行して、「メッセージ」にも利用体験を向上させるいくつかの新機能を追加する。まず受信したURLのリンクを、メッセージ上でインライン・プレビューできるようになった。また、メッセージにGIFを追加する際に、コンポーズバーでGIFをキーワード検索できるようになる。Android端末で2段階認証を行う場合に、メッセージに送られてきたコードをワンタップで直接貼り付けられる。