フィッシング対策協議会は6月1日、2018年5月に同協議会へ寄せられたフィッシング報告件数を公開した。5月の報告件数は前月より804件増加し、2,701件だった。

  • フィッシング報告件数

    2018年3月以降、フィッシング報告件数は増加傾向にある

フィッシングサイトのURL件数は前月より53件減少し524件。フィッシングに悪用されたブランド件数は、前月より4件増え34件となった。

  • フィッシング報告件数

    フィッシングサイトのURL件数

  • フィッシング報告件数

    フィッシングに悪用されたブランド件数。新たなブランドをかたるフィッシングも登場しているという

フィッシング対策協議会によると、5月はAppleをかたり何度も同じ文面、同じURLが記載されたメールが送られる傾向にあり、報告件数2,701件のうちAppleをかたるフィッシングが65%を占めたという。このほか、メールアカウントの情報詐取を目的としたフィッシングも定期的に発生しているとして、フィッシング対策協議会は注意を促した。

なお6月5日午前2時(日本時間)からAppleは「Worldwide Developers Conference 2018」(WWDC18)を開催する。新たなOSなどさまざまな話題が発表されるのが定番だ。毎年、WWDCの前後はAppleをかたるフィッシングメールも増加する傾向にあるため、Appleを名乗るメールには細心の注意を払うようにしてほしい。もちろん本物のAppleから届くメールもあるだろうが、最近は偽物(フィッシング)メールのほうが多いくらいだ。