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サスペンド中のプロセスを指すアイコンが加わった

Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)に更新すると、タスクマネージャーの「状態」に若葉マークのように見えるアイコンが現れる。下図に示した状態では、「Skype」「メール」「設定」にアイコンが付いていることがわかるだろう。タスクマネージャーの例は、「詳細表示」の「プロセス」タブだ。

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    Windows 10 バージョン1803のタスクマネージャー

「どこかで見かけた記憶が……」と気づいた人もいるかもしれない。このアイコン、2in1 PCやノートPCで「バッテリー節約機能」を有効にしたとき、通知領域の電源アイコンにオーバーレイ表示されるアイコンと同じものだ。

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    バッテリー節約機能を有効にすると、通知領域の電源アイコンが変化する

プロセスのサスペンド(一時停止)は目新しいものではなく、Windows 10以前から備えている機能だが、Windows 10はさらなる強化を加えてきた。詳しくは拙著記事をご覧いただきたい。従来のタスクマネージャーでは、「詳細」タブの「状態」でプロセスを確認しなければならなかったが、この点を改善した形だ。

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    Windows Server 2016のタスクマネージャー。Windows PowerShellなどがサスペンド状態になっている

ちなみに、プロセスの状態を詳しく知りたい方は、タスクマネージャーではなく、「Process Explorer」をおすすめしたい。下図に示したのは同じ環境で起動したものだが、「設定」の実体である「SystemSettings.exe」、「Skype」の実体と思われる「SkypeApp.exe」、「メール」の実体である「HxOutlook.exe」が、サスペンド状態になっていることが確認できるだろう。

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    「Process Explorer」でも「CPU」でサスペンド状態になっているプロセスを確認できる

「小ネタ」ではあるものの、タスクマネージャー単体でプロセスの状態を見られるのは便利な場面もある。今後さらに、詳しく確認できるよう拡張されることを期待したい。

阿久津良和(Cactus)