日本ヒューレット・パッカード(HPE)は4月16日、パートナー企業と共同でWindows OSのファイルサーバをバックアップする「データ安心パック」、および仮想化基盤の構築を実現する「仮想化HA(High Availability)自動化パック」の2種類のソリューションパッケージを中堅・中小企業向けに提供すると発表した。

同社では、最新ハードウェア製品とパートナー企業の中堅・中小企業向けソリューションを組み合わせたソリューションパッケージを提供する、グローバルなパートナープログラムを展開している。昨年9月には、データセンター事業者である沖縄クロス・ヘッドとの協業により、バックアップ・ソリューションパッケージを開発し、提供している。

今回、パートナーエコシステムの一環としてデジタルテクノロジー、新興サービスと共同でデータ安心パックを、そして国際テクノロジーセンターと共同で仮想化HA自動化パックを、それぞれ提供開始する。これらのソリューションパッケージは、HPEのパートナーを介して、全国の販売店より中堅・中小企業の顧客に提供される。

データ安心パックは、Windows OSのファイルサーバを保護・復旧し、機器障害やランサムウェアのダメージから守るソリューションパッケージ。検証済みのHPEのサーバ「HPE TM200」とQuestのデータ保護ソフトウェア「Quest Software Rapid Recovery 6.1.2」を組み合わせることにより、専門IT知識を持つ管理者がいなくても短時間での導入・展開、および簡単な運用を可能としている。

ソフトウェアを含むパッケージセットはデジタルテクノロジーが提供し、保守は新興サービスが窓口となり、顧客は検証済みのHPE TM200とOS、パッケージセットを購入することで簡単に構築できるという。

データ安心パックの具体的な構成要素はQuest Software Rapid Recovery 6.1.2、3年保守付きライセンス(バックアップ対象は物理サーバー3台まで)、外付けUSB HDD(データ安心パック展開イメージ)、マニュアル(データ安心パックの構築、運用、復旧マニュアル)、データ安心パック保守サポート3年間、ハードウェアがHPE TM200 x 2台、OSはMicrosoft Windows Server 2012 R2 Standard、価格は212万4000円(税別)/4TB~。

仮想化HA自動化パックは、国際テクノロジーセンターの「SmartHA」(自動化インストールツール)と、HPEのサーバ「HPE ProLiant DL360 Gen10」およびストレージ「HPE MSA 2050」、関連機器やソフトウェア、保守をセットにした仮想化パッケージ。

SmartHAは、ホスト障害の際にも仮想マシンの稼働を最大化する機能「vShpere HA」を簡単に設定・構築できるようにするソフトウェアだという。エンジニアの構築工数を削減すると同時に、特別な専門知識がなくても冗長化したシステムの導入を可能としている。

仮想化HA自動化パックの主な構成要素は、ソフトウェアが「VMware vSphere Essentials Plus Kit」、ハードウェア がHPE ProLiant DL360 Gen10 x 2台、HPE MSA 2050 x 1台、SmartHA USB x 1個、価格は税別でハードウェア(SmartHA USB含む)が382万1300円、3年間保守が28万7000円、5年間保守が45万5000円。