Samsung Electronicsは10月7日 (米国時間)、開発者カンファレンス「Samsung Developer Conference 2018」において、折り曲げられるディスプレイ「Infinity Flex Display」を用いた折りたたみスマートフォンのフォームファクタを公開した。折りたためるInfinity Flex Displayは、数か月中にも量産を開始できる状態だという。キーノートにはAndroidのパートナーとしてGoogleが登場し、「Foldables (折りたたみ)」デバイスをAndroidでサポートすることを発表した。

キーノートで折りたたみデバイスのコンセプトとして動作デモが披露されたプロトタイプは、二つ折りにした状態でスマートフォン、開くと7.3インチのタブレットになる。折りたたみデバイスには、1スクリーン・デバイスと、内側と外側に2つのディスプレイを備えた2スクリーン・デバイスの2種類があるが、Samsungのプロトタイプは後者だ。内側が7.3インチの大きなディスプレイ (メインディスプレイ)、外側がスマートフォン時のディスプレイ (カバーディスプレイ)になっており、開くとメインディスプレイに、閉じるとカバーディスプレイに表示が切り替わる。

  • デバイスを開いたタブレット状態

    デバイスを開いたタブレット状態

  • デバイスを二つ折りにすると…

    デバイスを二つ折りにすると…

  • スマートフォンモード

    外側のディスプレイに表示が切り替わってスマートフォンモードに

Infinity Flex Displayは数万回でも折りたためる耐久性を備え、45%薄いポラライザーを採用することで折りたたんでもデバイスが厚くなり過ぎない薄型化を可能にした。ディスプレイに関しては、折り曲げ (Infold/ Outfold)だけではなく、丸めたり (Rollable)、伸縮 (Stretchable)の実現も見据えている。

SamsungはプラットフォームとしてInfinity Flex Displayを開発しており、新しいデバイスのフォームファクタに加えて、対応するユーザーインターフェイスも用意した。メインディスプレイとカバーディスプレイの切り替えに合わせてアプリがシームレスに変化し、また大きなディスプレイを利用して3つのアプリを同時に動作させられる (マルチアクティブ・ウインドウ)。同社はアプリ開発者に対応を呼びかけ、Developer ConferenceでInfinity Flex Displayの詳細を説明するセッションを用意し、エミュレータAPKを間もなくリリースする。これがSamsungのみの取り組みだったら、アプリ開発者もすぐに折りたたみデバイスに開発リソースを割り当てるのを躊躇すると思うが、HuaweiやXiaomi、Lenovoも折りたたみデバイスへの関心を示しており、Googleが公式サポートを表明したことで2019年にもFoldablesがAndroidのエコシステムに広がっていく可能性が出てきた。

  • マルチタスク

    3つのアプリが同時に動作

Googleによると、ユーザー体験を損なうことなく、デバイスの開閉とスクリーンの変化に応じたアプリの継続性 (Continuity)が実現するようにAndroidを最適化する。例えば、折りたたんだ状態の小さなスクリーンでは小さなウィンドウで再生されていたビデオが、デバイスを開いたら大きなウィンドウで美しく表示されるように、アプリがなめらかに変化する。

  • 折り畳みデバイスをGoogleがサポート

    GoogleがAndroidでの折りたたみデバイス対応を発表

  • 2つの折り畳みデバイス

    左がSamsungのプロトタイプと同じ内側と外側にディスプレイを備えた2スクリーン・デバイス、右は片面だけにディスプレイがある1スクリーン・デバイス