NTTドコモとドコモの米国現地法人であるNTT DOCOMO USA inc.(以下、ドコモUSA)は10月22日、グローバルIoTソリューション「Globit」の取り組みの一環として、業務用冷蔵庫・冷凍庫の温度・湿度のモニタリングが月額99ドルから利用可能な「温度・湿度モニタリングサービス」の提供を、11月1日より米国で開始することを発表した。

同サービスでは、スーパーやレストランなど店舗・売り場にある冷蔵庫や冷凍庫に、専用の温度・湿度センサーと通信機器を設置することで、温度・湿度データをリアルタイムに収集・閲覧することが可能。顧客の設定に応じて、温度・湿度が設定した上限・下限値を超えた場合に関係者にメールで通知するほか、月次の温度・湿度変化に関するレポートや分析レポートの提供これに基づく設定変更にも対応しており、異常検知から通知までの自動化構築を実現する。これにより、食品ロスや従業員の目視確認による運用コストの削減と、信頼性の高い温度管理の両立が可能となる。

また、同サービスは、米myDevicesとの協業により、低消費電力広域無線ネットワークのLoRaWANに対応し、省電力通信が可能に。そのため、一度設置したセンサーは電池を交換することなく約5年以上稼動することができる。

  • サービス提供イメージ

導入価格は、冷蔵・冷凍庫の温度や湿度監視において、ゲートウェイ1台センサー2個を設置し月額99ドル。これは、機器代金・通信料・クラウド・アプリ使用などを含んだ価格となる。また、センサー追加は1台につき月額10ドルだ。

同社は今後、温度・湿度センサーに加え、さまざまなLoRaWANに対応デバイスおよびセンサーを同サービスの対象商品に加え、多様な業種・業態への展開を予定しているという。