ランスタッドは3月28日、「結婚後の職場での姓(苗字)使用に関する調査」の結果を発表した。調査は3月2日~4日、労働者意識調査「ランスタッド・ワークインサイト」におけるWebアンケート形式で行われた。調査対象は、20歳~69歳の有職者1,800名。

既婚女性の職場での旧姓使用状況

  • ランスタッド「結婚後の職場での姓(苗字)使用に関する調査」  既婚女性の職場における旧姓使用状況

    既婚女性の職場における旧姓使用状況

職場での旧姓使用状況について聞いたところ、既婚女性の約8割が「結婚して姓が変わり、職場でもその姓を使っている」(77.4%)と回答。既婚男性は5.0%だった。新姓を使用している理由を聞くと、「それが通例であると思うから」(46.2%)が最多に。一般的な通例に従って新姓を使用している人が多いことがわかった。

一方、少数派となった「結婚して姓が変わったが、職場では旧姓を使っている」(16.7%)という既婚女性は、「業務上姓を変えるのが大変だから」(50.9%)や、「姓を変える手続きが面倒だから」(35.1%)という理由から、職場では旧姓を使っているとのことだった。

ちなみに、既婚男性が妻の旧姓使用についてどう考えているかを調べたところ、56.0%が「どちらでもよい/わからない」と回答。また、反対派(13.0%)よりも賛成派(29.2%)の方が多かった。

未婚女性の職場での旧姓使用意向

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    未婚女性の職場での旧姓使用意向

続いて、未婚女性に対し、職場での旧姓使用意向について聞いた。結果は、「姓は変わるが職場では結婚前の姓を使い続ける」が22.2%、「姓が変わり、職場でもその姓を使うようになる」が30.9%と、わずかに新姓派が旧姓派を上回った。

新姓派の理由としては、既婚女性の実情と同様に「姓を変えるのが通例だと思うから」(52.8%)が最多となったものの、「夫の姓を使いたいから」(42.5%)と思っている人も多いことが明らかに。

一方、旧姓派の理由として多かったのは、「業務上姓を変えるのが大変そうだから」(60.5%)や「姓を変える手続きが面倒そうだから」(42.1%)で、手続きの煩雑さを懸念している未婚女性が多いことが伺える結果となった。

約1割の職場で旧姓使用が認められず

  • ランスタッド「結婚後の職場での姓(苗字)使用に関する調査」  職場での旧姓使用が認められているか

    職場での旧姓使用が認められているか

「あなたの現在の職場で、結婚後の旧姓(結婚前の苗字)の使用は認められていますか?」と質問したところ、11.8%が「認められていない」と回答。「認められている」は49.6%、「わからない」は38.6%だった。

旧姓使用が認められている割合を業種別にみると、高い順に「卸売業、小売業」、「教育学習支援業」、「情報通信業」という結果に。一方、最も割合が低かった業種は「医療、福祉」で、次いで「金融業、保険業」、「公務」と続いた。