日産自動車は3月17~31日までの土日祝日、電気自動車「日産リーフ」を用いて次世代の学びを提供する小学生向けの体験型学習「マナブドライブ」を実施する。精神年齢が12歳で止まっている小学22年生ぐらいの筆者も、一足お先に同コンテンツを体験してきた。

  • 学生帽を装着した特別仕様の「日産リーフ」

    学生帽を装着した特別仕様の「日産リーフ」

街にあるすべてのものが先生に!

「未来の自動車ユーザーである子どもたちに、最新の電気自動車で移動を楽しんでもらいつつ学び体験を提供したい」という同社の想いから企画された「マナブドライブ」。インターネットの普及による机上の学習の進化にとどまらず、外に出かけ、自らの体験で感じながら学んでもらうことが目的となっている。

  • 学び体験コンテンツのツールとして電気自動車に触れてみよう

    学び体験コンテンツのツールとして電気自動車に触れてみよう

同コンテンツでは、教育事業を行う「学研」と面白コンテンツ事業を手掛ける「カヤック」、そして「横浜市」の協力のもと、電気自動車を“移動型教室”に、横浜の街を“教科書”にしてしまうという初の取り組みに挑戦している。

  • 車載タブレットを起動し、いざ出発!

    車載タブレットを起動し、いざ出発!

発着場所は神奈川県横浜市西区の日産グローバル本社ギャラリー。位置情報と連動した特別仕様のリーフに乗り込み、車載タブレットを起動すると、リーフくんからの挨拶が。フルボイス仕様にワクワク感が高まる。

  • 専属のドライバーがジェントルにガイドしてくれる

    専属のドライバーがジェントルにガイドしてくれる

応募条件は、小学生かつ保護者同伴であることで、1枠につき定員は3人。専属のドライバーが安全運転で体験コースを案内してくれる。赤レンガ倉庫やベイブリッジなど横浜感のあふれるスポットを含んだルートを、約3時間かけて回る。

  • リーフくんからの挨拶が終わると、マップ画面が登場

    リーフくんからの挨拶が終わると、マップ画面が登場

マップ上のピンアイコンに近づくと、タブレットに着信が。最初の通話相手はランドマークタワー先生だ。このように、要所要所でスポットを擬人化した“先生”と対話をし、その場所の歴史などを学ぶという流れになっている。

  • 電話越しなら人見知りでも安心だ

    電話越しなら人見知りでも安心だ

ランドマークタワーでは、降車体験で学びを深める。画面に表示された枠にランドマークタワーを合わせるとさまざまなアクションが発生。自由の女神や東京タワーとの高さ比べなど、楽しみながら知識を得ることができる。

  • ちなみにランドマークタワーの高さは296m

    ちなみにランドマークタワーの高さは296m

お次は、いつもイベントで賑わう赤レンガ倉庫へ。海を眺めながら「チャイナタウン/矢沢永吉」を脳内再生していると、関根勤さんのモノマネを彷彿とさせる語り口のペリー先生がタブレット上に登場する。1853年にタイムスリップして、当時と現在の赤レンガ周辺の景色を比較しよう。

  • ペリー先生との通話イメージ

    ペリー先生との通話イメージ

1930年に生まれた氷川丸先生や、アニキ感のある喋りが特徴的なベイブリッジ先生、やたらとセクシーな声色のマリンタワー先生など、車内から通話のみで体験するスポットも多数用意されている。

  • かつては横浜-シアトル間を13日かけて航行していたという氷川丸先生

    かつては横浜-シアトル間を13日間かけて航行していたという氷川丸先生

  • ベイブリッジ先生には、往路と復路で2回会うことができる

    ベイブリッジ先生には、往路と復路で2回会うことができる

ベイブリッジ先生の上では、日産の自動運転技術「プロパイロット」を体感できる場面も。車速に応じた車間距離を自動で保ち、車線中央付近を走行するようにハンドル操作を支援するなど、最新の機能を目の当たりにできる。

  • 駐車時は、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」を起動

    駐車時は、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」を起動

  • 中華街の「朝陽門(ちょうようもん)」が見えてきたらゴールはもうすぐだ

    中華街の「朝陽門(ちょうようもん)」が見えてきたらゴールはもうすぐだ

日産グローバル本社ギャラリーに戻り、「マナブドライブ」は無事終了。船の大きさを表す「トン」という単位の語源やシマウマの鳴き声など、先生方が繰り広げる巧みな雑学トークには、大人も思わず「マジか! ファーストイヤー、初耳だ……」と漏らしてしまうこと請け合いである。

同コンテンツは、小学生が春休みとなる3月の土日祝日に参加可能、各日6組ずつが定員となっている。参加費は無料で、特設サイト内から応募受付中。電気自動車の静かさや乗り心地を味わいながら、横浜の歴史も楽しく学べる貴重な機会をお見逃しなく。