本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していきます。今回は、Excelのセルに入力したデータの先頭に空白を入れる際の手順を確認します。[Space]キーで空きを入れてしまうと、セルの扱いが変わってしまい、違う表示形式になったり、数値として参照できなくなるので注意が必要です。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

インデント機能を使って調整する

Excelで作成した表で、セルに入力したデータの先頭に空きを入れることで見やすくしたいケースがあります。この際、[Space]キーを押して文字の先頭に空きを入れるのはNGです。Excelで入力したデータは、数値や文字列、日付などの分類で表示形式が決まっています。[Space]キーで空きを入れてしまうと、日付や数値に分類されていたデータが文字列扱いとなって表示が変わってしまうことがあり、数値として計算できなくなってしまいます。このため、セルの先頭に空白を入れたい場合は、「インデント」機能を利用するのが基本となります。

  • たとえばセルに「2/1」と入力すると日付扱いとなり「2月1日」と表示されます。このセルを選択して入力状態にし、[Space]キーを押して先頭に空白を入れてみます

  • 表示が変わって「 2018/2/1」になり、「2月1日」のまま先頭に空白を入れることができません

  • Excelのインデント機能を使って空白を入れてみます。先頭に空きを入れたいセルを選択(範囲選択も可)して、「ホーム」タブのリボンにある「インデントを増やす」アイコンをクリックします

  • 選択したセルの先頭に空白が挿入されました。インデントを増やす方法を使えば、表示形式が変わることはありません

  • 「インデントを増やす」アイコンをさらにクリックすると、先頭に入れる空きを増やすこともできます

  • 「インデントを増やす」の左にある「インデントを減らす」アイコンをクリックすると、先頭に入れた空白を削除することができます。細かく調整して見やすい表に仕上げましょう