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PowerShellの「Get-AppXpackage」コマンドレットを使う

自動的に更新されるUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリだが、バグ修正やパフォーマンスの改善を行った新バージョンが次々とPCに降ってくる。このあたりはスマートフォンのアプリと同じだ。

UWPアプリを使用しつつ、PCの安定動作を望むと、UWPアプリのバージョン情報をチェックしたいときがある。だが、現時点で定まったUIを持たないUWPアプリのバージョン情報をチェックするのは、意外と難しい。

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    「メール」の場合は、「設定」→「バージョン情報」と順にクリック/タップすると分かる

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    「Microsoft Edge」の場合は、「…」→「設定」と順にクリック/タップし、設定ペインの下方で分かる

上の画像は「メール」「Microsoft Edge」のバージョン情報。同じ設定ペイン内でバージョン情報を確認できるが、手順が異なる。そこでおすすめしたいのが、Windows PowerShell(以下、PowerShell)のコマンドレットだ。

PowerShellは、パッケージ情報を取得する「Get-AppXpackage」というコマンドレットを用意している。例えば、Microsoft Edgeのバージョン情報を確認するには、「Get-AppXpackage "Microsoft.MicrosoftEdge"」と実行すればよい。

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    「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押すか、スタートボタンを右クリック/長押し→「Windows PowerShell」をクリック/タップ

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    PowerShellが起動したら「Get-AppXpackage "Microsoft.MicrosoftEdge"」と入力して「Enter」キーを押す

やってみると、AppXパッケージ名やバージョン情報、ステータスなど各種情報が示されたはずだが、問題はAppXパッケージ名だ。普段使っているUWPアプリ名と異なるため、直感的に確認するのが難しいのである。

「Get-AppXpackage」をそのまま実行すると、インストール済みUWPアプリの一覧が延々と表示されるが、AppXパッケージ名とバージョン情報だけを抽出する場合は以下の手順を実行してほしい。

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    「Get-AppXpackage | fl Name, Version」と入力して「Enter」キーを押す

これで、AppXパッケージ名とバージョン情報だけをPowerShell上に出力できる。ただし、インストール済みUWPアプリが多い場合、端末がスクロールして目視できないだろう。

その場合は「Get-AppXpackage | fl Name, Version | Out-File -FilePath foo.txt」と実行すれば、実行内容をカレントフォルダーの「foo.txt」に出力できる。コマンドプロンプトのように「Get-AppXpackage | fl Name, Version > foo.txt」と記述してもよい。この情報をもとに、インストール済みUWPアプリを管理しよう。

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    PowerShellでリダイレクションする場合は「Out-File」コマンドレットを使えばよい

阿久津良和(Cactus)