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カラーフィルター機能が原因。ショートカットキーで元通り

Windows 10のPCを使っているとき、突然デスクトップがグレースケール(灰色)になった経験をお持ちだろうか。この現象は「色とハイコントラスト」のカラーフィルター機能が動作したからだ。

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    グレースケール化したデスクトップ。突然切り替わると驚いてしまう

Windows 10は、色覚多様性のユーザーを支援するため、配色を最小限に抑えるカラーフィルター機能を持つ。「Win」+「Ctrl」+「C」キーを押すか、「設定」の「簡単操作/色とハイコントラスト」に並ぶ「カラーフィルターを適用する」のスイッチをオフにすると適用される。

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    「カラーフィルターを適用する」のスイッチをクリック/タップでオフに切り替える

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    これでデスクトップのカラーフィルター機能が無効になった。なお、カラーフィルターの適用状況は、PC再起動後も引き継がれる

カラーフィルターについてもう少し掘り下げよう。色覚多様性は症状によって種類が異なり、赤色が見えにくい「1型2色覚」、緑色が見えにくい「2型2色覚」、青色が見えにくい「3型2色覚」などがある。

Windows 10では、これらに加えて先のグレースケールや白黒反転を行うカラーフィルターを用意し、誰もが快適にPCを利用できるように仕組みを整備してきた。これらは「簡単操作/色とハイコントラスト」に並ぶ「フィルターの選択」から切り替えられる。

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    カラーフィルター「反転」

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    カラーフィルター「グレースケール反転」

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    カラーフィルター「2型2色覚」

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    カラーフィルター「1型2色覚」

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    カラーフィルター「3型2色覚」

筆者は普段、これらのカラーフィルターは使っていないが、老眼なのかデスクトップ上の文字が見えにくくなった(スマートフォンは近視用眼鏡を外して使っている)。加齢に伴う能力低下は誰もが避けて通れないため、このような支援機能の価値を改めて見直したい。

阿久津良和(Cactus)