こんにちは、阿久津です。Windows OSは以前から、OSのインストールや展開、修復などに利用するWindowsプレインストール環境(Windows PE)を用意してきました。
Windows XP時代はアプリケーションが軽微に動作するシンプルな環境として注目されましたが、Windows 10でもWindows PEは利用可能です。
Windows PEはコマンドラインから操作するため、恩恵を受けるユーザーは限られますが、Win32アプリケーションの実行やディスクメンテナンスなどに利用できるため、用意しておいて損はありません。
今回はUSBメモリーから起動可能なWindows PE環境を作成するチューニングを紹介します。手順を実行する前に、Windows 10のバージョンに合わせたWindows ADK(アセスメント&デプロイメント キット)をMicrosoftのWebサイトからダウンロードしてください。なお、Windows Insider Previewをお使いの場合は、別のWebサイトからダウンロードします。
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Windows ADKのセットアップウィザードを起動し、「Deployment Tools」「Windows Preinstallation Environment(Windows PE)」の2つを選択して、インストールを実行します
2. 「copype amd64(もしくはx86) {作業フォルダー}」と実行します。
3. USBメモリーをPCに挿し、ドライブ文字を確認します。
4. 「MakeWinPEMedia /UFD {作業フォルダー} {USBメモリーのドライブ文字}」を実行します。
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スタートメニューのアプリケーション一覧から＜展開およびイメージングツール環境＞を右クリックし、＜その他＞→＜管理者として実行＞と順にクリックします
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「copype amd64 G:¥WinPE」と入力して［Enter］キーを押します(32ビット版Windows PEの場合は「x86」に変更してください。パスは任意のドライブとフォルダー名を指定します)
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USBメモリーをPCに挿してから、「MakeWinPEMedia /UFD G:¥WinPE H:」と入力して［Enter］キーを押します(H:はUSBメモリーのドライブ文字です)。USBメモリーをフォーマットするか否か選択を求められますので、［Y］キーを押します
これで、USBメモリーから起動可能なWindows PE環境が完成しました。Windows 10を終了し、USBメモリーからPCを起動しますと、Windows PE環境が現れます。
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Windows PE環境が起動しました。基本的な操作はコマンドラインから実行します
例えばパーティション操作を行う場合は「diskpart」コマンドを、Windows 10のメンテナンスを行うのであれば「dism」コマンドを使いましょう。
なお、USBメモリーではなくISO形式のWindows PE環境を作成する場合は、ステップ3をスキップし、ステップ4で「MakeWinPEMedia /ISO {作業フォルダー} {ISOファイル名}」と実行します。一例として、作業フォルダーを「G:¥WinPE」、ISOファイルは「G:¥WinPE.iso」として作成する場合は、「MakeWinPEMedia /ISO G:¥WinPE G:¥WPE64.iso」と実行してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)